「腸腰筋を鍛えましょう」
こんな言葉をSNSやYouTubeで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
でも僕は腸腰筋は“鍛える”よりも“自然と使えていた”という感覚の方が大切だと考えています。
今回はその理由と、腸腰筋をうまく使うために必要な4つのポイントをお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください!
腸腰筋がうまく使えない理由①:姿勢の崩れ
反り腰になると骨盤が前に傾き、腸腰筋は縮んだままになります。
筋肉は伸び縮みしてこそ力を発揮できるものなので、縮こまりっぱなしでは本来の働きができません。
逆にスウェイバック姿勢では、骨盤が後ろに倒れて腸腰筋が引き伸ばされ続けます。
これもやはり、うまく収縮できない原因に。
このように姿勢が崩れたままでは、腸腰筋を鍛えようとしてもうまく働きません。
まずは姿勢を整えることが大前提!

腸腰筋がうまく使えない理由②:座りっぱなし・運動不足
長時間座っていると、股関節は90度に曲がった状態が続きます。
腸腰筋は縮んだままになり、次第に硬くなってしまう。
また歩く量が少ないと、足全体の筋力が低下し、腸腰筋も使われなくなります。
特別な腸腰筋トレーニングをしなくても大丈夫。
スクワットやランジのように股関節を動かすだけでも、自然と腸腰筋を使えるようになります!

腸腰筋がうまく使えない理由③:股関節の柔軟性不足
腸腰筋がしっかり働くには、股関節の可動域が欠かせません。
屈曲・伸展だけでなく、外転・内転・内旋・外旋といった動きに対応できる柔軟性が必要です。
筋肉はしっかり伸びて、しっかり縮むことで力を発揮します。
そのためにはストレッチや可動域を広げるケアもとても重要です。
腸腰筋がうまく使えない理由④:腰椎(支点)の不安定さ
腸腰筋は、腰椎(背骨の腰部分)から大腿骨(太ももの骨)にかけて走る筋肉です。
筋肉が力を発揮するためには、「支点」が安定している必要があります。
つまり腰椎がグラグラな状態では、いくら腸腰筋を鍛えても効果が出にくいんです。
そのためには、腹筋などの体幹筋を使って腰椎を安定させることが必須。
腸腰筋単体でのトレーニングよりも、まずはこの“支点の安定”を意識することが大切です!

さいごに
腸腰筋は「背骨と足」をつなぐ唯一の筋肉。
だからこそ、うまく使えるようになることで体幹と下肢の連動性が高まり、動きやすい体になります。
鍛えることばかりを意識するのではなく、自然と使える状態を整えることが大切。
そのために意識したいのは
1・姿勢を整える
2・歩くなどの軽い運動を増やす
3・股関節の柔軟性を確保する
4・腰椎を安定させる体幹トレーニングを取り入れる
腸腰筋を“使える状態”に整えて、動きやすく疲れにくい体を手に入れてください!