「筋トレをすれば肩こりや腰痛が治る」
そんな話を聞いたことはありませんか?
たしかに、筋トレで体の不調が改善する人もいます。でも、整体の現場で多くの方を見ていると、筋トレだけでは治らないケースもすごく多いんですよね。
筋トレと慢性痛の関係についてお話しします。
筋トレで肩こり・腰痛が治るケースもある
まず前提として、筋トレで肩こりや腰痛が良くなることはあります。
たとえば、こんな状態の方です。
- シンプルに血行不良が強かった場合
- 筋力不足でうまく体を支えられていなかった場合
このような方は、筋トレで血流が上がったり、筋肉がついたりすることで、痛みが楽になることがあります。
筋トレ自体は体にすごくいいものなんです。
でも、筋トレで治らないケースも多い
ただ、現場で見ていると「筋トレをしても変わらない」という方も本当に多いんですよね。
なぜかというと、そもそも筋肉をつければいいというものではないからなんです。
肩こり・腰痛の本当の原因は「体の機能の低下」
肩こりや腰痛の原因って、実は「体の機能の低下」なんです。
機能というと難しく聞こえるかもしれませんが、たとえばこんなものが含まれます。
- 呼吸
- 自律神経
- 柔軟性・可動域
- 姿勢
- 歩き方・体の使い方
これらすべてが「体の機能」です。
じゃあ、これらの機能が筋トレだけでカバーできるかというと、そうではないと思います。

実際にあったケース:体幹が使えていない状態での筋トレ
先日来られたお客様の話をしますね。
その方は慢性的な腰痛を抱えていました。体の状態を見ると、体幹周りがまったく使えていない状態だったんです。
- 息を吐こうとしても腹筋に力が入らない
- 肩がすくんでいる
- お腹周りを触っても張りがない
- 腹斜筋も効いていない
この状態でトレーニングをするとどうなるか。
腰や背中に過緊張が起きて、疲労が溜まってしまうんです。その結果、慢性的な腰痛がむしろ悪化してしまうこともあります。
その方はパーソナルトレーニングを頑張っていて、体重が落ちたことで腰痛が「ちょっとマシになった」とは言っていました。でも、慢性的な腰痛自体は変わらなかったんですよね。

筋トレ=体幹がつく、ではない
筋トレをしたら体幹がつくかというと、そうとは限りません。
メニューの内容や、呼吸機能の改善など、いろんな要素が関わってきます。
だから、筋トレ=慢性的な肩こり・腰痛が治る、ではないんです。
痛みが変わらないなら、一度立ち止まってみて
もしあなたが筋トレをしていて、体の痛みや不調が変わらないなら、一度立ち止まってみてください。
今の方向性が本当に合っているのか、再確認することが大切です。
もちろん、こんな筋トレならOKです。
- 慢性的な痛みがある中でも、筋力を維持したい
- これからの生活のために筋肉をつけていきたい
「痛みを治すために筋トレをしているのに、痛みが変わらない」という方は、ぜひ方向性を見直してみてくださいね。
パーソナルトレーナーさんを否定するわけではない
誤解しないでほしいのですが、パーソナルトレーナーさんを否定するつもりはまったくありません。
トレーニングを伝えることに関しては、僕よりも上手いと思います。筋トレを教えること、体の使い方を伝えることはすごく得意な方が多いです。
ただ、自律神経の機能まで把握しているか、呼吸や体の左右差、姿勢をきちんと評価できているかというと、専門外のこともあるかなと思います。
だからこそ、それぞれの専門家に相談することが大事なんです。
まとめ:筋トレの前に、まず体の状態を知ることが大切
「トレーニングをすれば痛みが良くなる」「筋トレは正義」みたいな発信がすごく多いですよね。
でも、全然そんなことはありません。
筋トレをする前の体の状況、体の変え方。そこがすごく大事になります。
もし今、筋トレを頑張っているのに痛みが変わらないなら、早めに専門家に相談してみてくださいね。

