「耳鳴りが気になるけれど、病院では“自律神経の乱れ”と言われて終わってしまった」
そんな経験はありませんか?
耳鳴りは原因が多岐にわたるため、薬や検査だけでは改善しないケースも少なくありません。
今回は整体でサポートできる耳鳴りの原因とアプローチ方法についてお話します。
整体で対応できる耳鳴りの原因
整体の現場で多い耳鳴りの背景は、大きく3つに分けられます。
1・顎関節や食いしばりによる影響
2・頸椎(首の背骨)の問題
3・姿勢の乱れによる負担
この3つは互いに関連しており、複合的に耳鳴りを引き起こしていることもあります。
食いしばりと首の関係
食いしばりがあると、首や肩の筋肉が常に緊張状態になります。
特に頸椎の上部(C1~C3)には、耳の奥に通じる神経が走っており、この部分が硬くなると神経伝達が悪化する可能性があります。
そのため、顎まわりの筋肉をゆるめるケアや、頸椎へのアプローチは耳鳴り改善に有効と考えられています。
筋肉の緊張と神経の過敏化
脳幹には蝸牛核や前庭核と呼ばれる、音や平衡感覚を処理する重要な神経核があります。
筋肉の過緊張により、これらの神経核が過敏化し、本来音のない状態でも”雑音”として耳鳴りを感じてしまうことがあります。
整体では筋肉の過緊張を取り除き、神経核の過敏化を軽減することを目的に施術を行います。
姿勢からくる耳鳴り
反り腰やスウェイバック姿勢では、上半身が後ろに倒れやすくなります。
すると目線を保つために頭が前に落ち、ストレートネックになりやすくなります。
ストレートネックは上部頸椎に負担をかけ、結果的に耳へつながる神経や前庭核・蝸牛核に影響を与えることがあります。
そのため、姿勢改善は耳鳴り対策にも重要です。
まとめ:まずは病院での検査が優先
整体では、顎・首・姿勢の3方向から耳鳴り改善をサポートできますが、すべての耳鳴りに対応できるわけではありません。
特に以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
・ろれつが回らない
・目の焦点が合わない
・急なめまいや手足のしびれ
・むち打ちなどの外傷後の耳鳴り
MRIやCTで異常がないと診断された後に、整体によるケアを検討するのが安心です。
ぜひ参考にしてみてください!