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おかだこうき
岡山整体リソル代表
柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

猫背や反り腰が呼吸を浅くする?姿勢と横隔膜、自律神経のつながり

「なんとなく疲れやすい」
「呼吸が浅くて、緊張が抜けない」
「姿勢を整えたいけどうまくいかない」

そんなお悩みを感じている方へ、今日は少し専門的なお話を交えつつ、「横隔膜」「姿勢」「迷走神経」の関係についてお伝えしていきます。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお話していきますね。

目次

横隔膜とは?ただの“呼吸筋”ではない

横隔膜は、みぞおちの奥にあるドーム状の筋肉です。呼吸と深く関係しており、吸うときには下にさがり、吐くときには元に戻ることで、肺の動きを助けています。

ここまでは、多くの方がなんとなく知っているかもしれません。

ですが実は、横隔膜は「呼吸」だけでなく、「姿勢の安定」にも重要な役割を持っているんです。

不良姿勢と横隔膜の関係

たとえば…

・スウェイバック姿勢(お腹が前に出て腰が反っている)
・猫背
・反り腰

こうした不良姿勢になると、横隔膜が正しく機能しにくくなります。

なぜなら、横隔膜はみぞおち奥の位置にあるため、姿勢が崩れると、その動きが妨げられてしまうからです。

結果として、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスも乱れやすくなってしまいます。

自律神経と迷走神経のつながり

次に登場するのが「迷走神経」

これは、脳から出て首〜肺〜心臓〜横隔膜〜胃腸まで伸びている、いわば“リラックス神経”です。

迷走神経は自律神経のうち、リラックスをつかさどる「副交感神経」の代表格。

この神経がしっかり働くと、呼吸が深まり、胃腸も動きやすくなり、体全体が安心モードに切り替わります。

逆に、迷走神経が弱ると交感神経が優位になり、リラックスしづらくなってしまいます。

卵が先か?鶏が先か?姿勢と自律神経の循環

実際のところ、姿勢が崩れることで呼吸が浅くなり、それによって迷走神経の働きが弱くなる。

あるいは、ストレスや睡眠不足によって迷走神経が弱まり、その結果として姿勢が悪くなる。

こうした“循環”が起こるため、「どこから改善すればいいの?」と迷ってしまう方も多いかもしれません。

ですが、どこから始めてもOKです。

姿勢を整えることで呼吸は深まり、迷走神経の働きも高まります。
逆に、深い呼吸を意識することで、姿勢も整いやすくなります。

情報に振り回されないために

SNSやYouTubeには、たくさんの健康情報があふれていますよね。

でも、「点」でバラバラに知識を集めるよりも、「横隔膜」「姿勢」「迷走神経」は全部つながっているんだ、と知っておくだけで、情報の“線”が見えてくるようになります。

自分に合った方法を見つけるための、地図のようなものになるはずです。

最後に

横隔膜・姿勢・迷走神経。

この3つは、整体の現場でもとても反応の出やすい部分で、僕自身も日々の施術でとても大事にしているところです。

私たちは1日に2〜3万回もの呼吸をしています。その呼吸が浅いか深いかで、体への影響はまったく違います。

「呼吸を変える」ことは、「自分の身体を変える」こと。

難しいことではなくても大丈夫。ぜひ深呼吸から始めてみてください。

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執筆者

おかだこうきのアバター おかだこうき 岡山整体リソル代表・柔道整復師

柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

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