・なんとなくダルい
・寝ても疲れが抜けない
そんな感覚、続いていませんか?
実はその疲れ、単なる体の問題だけではなく、脳が疲れているサインかもしれません。
今回は「脳疲労」と「体の疲労」、それぞれの違いや回復のアプローチについてお話していきます。
脳の疲労と体の疲労は別モノ?
疲労には大きく分けて2種類あります。
ひとつは体の疲れ、もうひとつは脳の疲れです。
たとえば運動をした後や、長時間の移動で感じるのは“体”の疲れ。
これは筋肉の緊張や血流の滞りが原因です。
一方、パソコン作業や人間関係のストレス、マルチタスクが続くと現れるのが“脳”の疲れ。
しかもこの脳疲労、自覚しにくいのがやっかいなんですよね。
脳を疲れさせるのは「情報の渋滞」
現代人の脳は、とにかく処理しっぱなしです。
SNSやニュース、仕事の連絡など、日々大量の情報が押し寄せてきます。そのすべてに反応しながら生活していると、脳の中が常に“満席”状態になってしまうんです。
脳は本来、ひとつのことに集中するのが得意なシングルタスク型。マルチタスクが続くと、脳のエネルギーはどんどん消耗していきます。
そうなると注意力も落ち、集中力が続かず、イライラもしやすくなります。
意外と盲点|眼精疲労=脳疲労?
見逃されがちですが、「目の疲れ」も脳の疲労に深く関係しています。
視覚の情報は、脳にとって処理負担の大きい刺激。長時間の画面作業で目が疲れると、脳はそれを「自分が疲れている」と勘違いするんです。
つまり、目のケアは脳のケアにもなるということ。だからこそ、眼精疲労のケアはしっかり行いたいですね。
おすすめは、蒸気アイマスクや「あずきのチカラ」といった温感グッズ。
目を閉じるだけでも、脳にとっては十分な休息になります。
脳の疲労回復には「考えない時間」が必要
脳を休ませるために、いちばん大切なのは“何もしない時間”をつくることです。
しっかり寝ることはもちろん大前提ですが、それ以上に「あえて何も考えない時間」を持つことが効果的です。
たとえば瞑想やヨガ。呼吸に意識を向けるだけで、脳の情報処理はぐっと静かになります。
最近では、瞑想によって脳の働きが回復するという研究も増えています。
ほんの3〜5分でもいいので、目を閉じて呼吸に集中する時間を取ってみてください。
「今ここ」に意識を戻すだけで、頭がすっきり軽くなる感覚が味わえると思います。
体の疲れには「適度に動く」がカギ
一方で体の疲れには、じっと休むだけでは逆効果になることもあります。
新幹線や飛行機で長時間座った後に体が重くなるように、動かなさすぎることで疲労感がたまるケースも多いんです。
そんな時は、軽い散歩やストレッチ、湯船にゆっくり浸かるのが効果的です。血流を促すことで、筋肉の緊張がほどけて疲労物質も流れやすくなります。
「疲れてるから動けない」ではなく、「軽く動いた方が体はラクになる」ことも多いです!
脳と体、それぞれに合った休息を
脳の疲れと体の疲れは、原因も回復方法もまったく別ものです。
どちらの疲れが今の自分にたまっているのか。その違いを見極めることが、日常のパフォーマンスや心身の回復にとってとても重要になります。
なんだか疲れが取れない、そんな時はぜひ、「脳が疲れていないか?」「体が固まっていないか?」と、自分の体に目を向けてあげてむてください。
無理にがんばる前に、一度立ち止まって、回復する時間をあげる。それが結果的に、いちばん効率よく元気を取り戻す近道になります。