今回は、「肩こりや腰痛を改善するには、姿勢を正すだけでは不十分」というテーマでお話しします。
姿勢はもちろん大切です。良い姿勢になれば、首や腰の負担は軽くなり、痛みもやわらぎます。でも、実際の現場では、それだけでは改善しきれない方も多いのです。
では、なぜ姿勢だけでは足りないのでしょうか?
姿勢を整えるには“土台”が必要
そもそも姿勢を正すには、柔軟性や筋力といった土台が必要です。
例えば、
・正しい姿勢を維持するための筋力
・動きやすい体にするための柔軟性
・自分の姿勢を客観的に把握する力
これらが揃って初めて、正しい姿勢が定着していきます。
さらに、「今までの姿勢」が当たり前になっている脳にも、新しい姿勢を刷り込んでいく必要があります。ここがけっこう大事なんですよね。
慢性痛には“動作”の質が関係している
肩こりや腰痛の多くは、体の一部に負担が集中することで起こります。
姿勢が崩れていると、特定の筋肉や関節ばかり使われて、負担がかかり続ける。その結果、痛みが出てしまうのです。
だからこそ、姿勢だけでなく「動作の質」を高めることも大切です。
柔軟性があって、筋力がしっかりしていれば、動作が安定し、体がうまく連動するようになります。
そうすれば、負担が分散して痛みが起こりにくくなります。
姿勢改善は“総合力”で取り組むもの
もちろん、姿勢だけでなく、生活習慣も影響します。
たとえば、
・睡眠の質が悪いと体が丸まりやすい
・食事の栄養が足りないと筋力がつきにくい
こうした要素も合わせて整えていくことが、結果的に肩こり・腰痛の根本改善につながります。
さいごに
「姿勢を直せば痛みも取れる」と思いがちですが、その背景には柔軟性、筋力、生活習慣、そして脳のクセなど、さまざまな要素があります。
焦らず1つ1つクリアしていくことが、慢性痛の改善への近道です。
肩こりや腰痛でお悩みの方は、ぜひ“姿勢のその先”にも目を向けてみてください!