「最近、なんとなくずっと疲れている気がする」
「寝てもだるさが抜けない」
そんな感覚、続いていませんか?
12月に入って仕事がバタバタしたり、忘年会が続いて睡眠時間が削られたり、食生活が乱れたり。
寒さで肩がこわばって、体が重たい・だるいと感じている方も多いと思います。
今日は、そんな「疲れたな」と感じたときに、まず意識してほしいことをお話しします。
それは、今感じている疲れは『脳の疲れ』なのか『体の疲れ』なのかをラベリングしてみること。
とてもシンプルですが、すごく大事なポイントなんです。
疲れは「脳の疲れ」か「体の疲れ」かを分けて考える
まずは、自分の今の疲れがどちら寄りなのかを、少し振り返ってみてください。
肉体的な疲れのサイン
例えば、こんなときは「体の疲れ」がメインかもしれません。
- 忘年会などでお酒や脂っこいものが続いて、体が重たい・だるい
- 寒さで肩がこわばっている感じがある
- 生活リズムが乱れて、単純に睡眠時間が足りていない
こういった肉体的な疲労感に関しては
- ストレッチをする
- お風呂にしっかりつかる
- 整体などの施術に行く
といったケアをしてあげることで、比較的早く抜けやすい疲れなんです。
生活習慣を少し整えて、だいたい3日くらい続けてあげると、「そういえば、あの重だるさが抜けてきたな」と感じる方も多いと思います。
精神的・メンタル的な疲れのサイン
一方で、やっかいなのが精神的・メンタル的な疲れです。
- 仕事に追われている感じが続いている
- コミュニティや人間関係の中で、なんとなくずっとストレスを感じている
- 体の痛みや不調が長引いていて、そのせいでメンタル的にもダメージを受けている
こういったメンタルの疲れは、本当にいろんな要素が絡み合ってくるので、一概に「これをすればOK」と言えないところがあります。そして、長引きやすいのも特徴です。
なぜ「ラベリング(名前をつける)」が大事なのか
人間の脳は
- 肉体的な疲労
- 脳が疲れている状態(精神的な疲労)
どちらも「疲労」として感じます。
その一方で、疲労にラベリングすることが苦手なんです。
よく、「つらくても笑顔でいると、脳は楽しい・うれしいと感じる」といった話がありますよね。
あれと似ていて
- これは肉体的な疲れなのか
- これはメンタル的な疲れなのか
という区別がうまく処理できず、ごちゃごちゃになってしまう方がとても多い印象です。
その結果、「なんかもう、とにかく疲れた。どうしたらいいか分からない」という状態になってしまうんですね。
まずは「疲労に名前をつける」ところから
そこでおすすめしたいのが、今の状況に対して、こんなふうにラベリングをしてみることです。
- 「最近、忘年会が続いてるからかな」
- 「仕事に追われてる感じが続いてるな」
- 「これはメンタル的なストレスっぽいな」
このように、「どんな疲れなのか」を自分で言葉にしてみる。
それだけでも、脳の中のごちゃごちゃが少し整理されてきます。
肉体的な疲れへのシンプルな対処法
肉体的な疲れに関しては、これまでのVoicyでもお話ししてきましたが、基本的には生活習慣の見直しがとても有効です。
ポイントは「食事・睡眠・運動(ストレッチ)」
- 食事を整える
- 睡眠をしっかり確保する
- 軽い運動やストレッチを取り入れる
この3つを意識してあげるだけでも、体のだるさや疲労感はグッと抜けやすくなります。
「特別なことをしないといけない」と思いがちですが、実はこういった基本的なケアを3日ほど続けてあげることが、一番の近道だったりするんです。
メンタル的な疲れには「相談」と「会話」が効く
一方、メンタル的な疲れに対しては、ストレッチやお風呂ももちろん有効ですが、それだけでは足りないことも多いです。
とにかく「一人で抱え込まない」こと
メンタル的な疲れに関して、ぜひ意識してほしいのが、相談をすること、話をすること。
- Voicyのコメント欄で悩みを書いてみる
- 身近な家族の方に話してみる
- 信頼できる友人に、今のしんどさを打ち明けてみる
こういった「誰かに話す」という行為が、メンタルの疲れを軽くしてくれる大きな助けになります。
自分一人でずっと頭の中で考えていると、疲労感も悩みもどんどん増幅してしまいやすいんです。
だからこそ、とにかく一人で抱え込みすぎない。ここを意識してあげてほしいなと思います。
自分なりの「疲れへの対処パターン」を育てていく
忙しい時期だからこそ、「疲れた」と感じたときの対処を、自分なりに繰り返して練習していくことが大切です。
- 「これはメンタル寄りの疲れだな」
- 「これは明らかに肉体的な疲れだな」
と分かるようになってくると、取るべき行動も自然と早くなってきます。
結果として
- ダメージを長く引きずらずに済む
- 体も、より楽な状態が続きやすくなる
そんな状態に近づいていけるはずです。
疲れを感じるときにしていること
僕自身も、もちろん疲労感を感じることはあります。
- 「今日は睡眠の質が悪かったな」という日
- 仕事が詰まっているタイミング
こういうときは、やっぱり疲れを感じます。
ただ、僕の場合は体のことを知っている分
- 「今日はこういうケアをしよう」
- 「腰にハリが残っている感じがするから、腹筋をしてバランスを整えよう」
といった形で、自分の状態に合わせて修正を加えるようにしています。
そして今回お話しした「疲労への対処」に加えて
- 痛みの状態を知る
- 自分の姿勢の特徴を知る
こういったことも、とても有効な手段だと思っています。
かかりつけの整体や鍼灸院を持つという選択
なかなか自分では理解しにくい部分や、セルフケアだけでは修正しにくいところもあります。
そういう意味で掛かりつけのような場所があるのも、すごく良いと思っています。
「自分の体の状態や特徴を一緒に見てくれる人がいる」
それだけでも、心と体の両方にとって、大きな安心材料になるはずです。
まとめ|疲れたときこそ「ラベリング」と「一人で抱え込まないこと」
最後に、今日のポイントをもう一度まとめます。
- 疲れを感じたら、脳の疲れ(メンタル)か、体の疲れ(肉体)かをラベリングしてみる
- 肉体的な疲れには、食事・睡眠・運動(ストレッチ)・お風呂・施術といった基本のケアが有効
- メンタル的な疲れには、相談をする・話をする・悩みを打ち明けることがおすすめ
- 自分なりの対処パターンを繰り返していくことで、疲れへの対応が上手になっていく
- 一人で抱え込みすぎず、必要であればかかりつけの整体や鍼灸院に頼るのもOK
忙しい時期こそ、「これはメンタルかな」「これは体かな」と、そっとラベリングしてあげてみてくださいね。
そうやって少しずつ、自分の疲れとの付き合い方が上手になっていけば、体も心も、もっと楽な状態が続きやすくなるはずです。
あまり一人で抱え込みすぎず、今日の内容を参考にしてもらえたらうれしいです。

