「なんで自分はいつもこうなんだろう」
「どうせまた続かない」
そんなふうに、つい自分を責めてしまうことってありませんか?
姿勢や痛み、自律神経のサポートをする中で、「習慣が大事」とお伝えしてきました。ただ、その習慣の根っこにあるのが思考なんですよね。
今回はVoicyでもリクエストをいただいた「思考を変えるにはどうしたらいいのか」について、僕なりの解釈でお話しします。
なぜ習慣が続かないのか?その原因は「思考」にある
姿勢を直そうと思ったら、柔軟性や筋力がある程度必要です。でも、施術直後だけ良くなっても、セルフケアやトレーニングを続けなければ改善は遅くなる。直ったとしても持続しません。
だから根本改善=習慣の改善なんです。
じゃあその習慣はどこから生まれるのか。ここで重要になってくるのが思考です。「私は三日坊主だから」と思っている人は、やっぱり三日坊主になりやすい。思考が行動を左右し、行動が習慣をつくっていくからです。
思考を変える3つのステップ
ステップ1:環境を変える
まず取り組みたいのが環境を変えること。
といっても「家を引っ越せ」「転職しろ」という話ではありません。たとえば、見ているSNSのアカウントを整理するだけでもいい。ショート動画をなんとなく眺めたり、タイムラインに流れてくる情報を受け身で浴びているだけだと、情報に一貫性がなくなります。その結果、思考もブレやすくなる。
一人で変えるのが難しければ、整体や鍼灸院、カウンセラーを頼るのも一つの手です。仕事ならコンサルタントに相談するのもあり。付き合う人や触れる情報を意識的に選ぶことが、環境を変える第一歩になります。
ステップ2:問いを変える
僕自身、勉強する中でハッとさせられたのが「問いを変える」ということ。
日々、自分に問いかけることってありますよね。「どうしたらもっとうまくなれるかな」「どうやったらお客さんに喜んでもらえるかな」とか。
ここで大事なのが、どんな問いを投げかけるかです。
「なんで自分はダメなんだろう」「どうしていつもうまくいかないんだろう」——こういう問いを自分に投げかけると、出てくる答えもネガティブなものばかりになってしまいます。
だから問いを変えてみる。
- 昨日より1%でも良くなるとしたら、何ができるかな
- 本当に今やりたいことはなんだろう
- 目の前で一番小さくても変えられることって何かな
こうしたプラスの問いに切り替えるだけで、出てくる答えも変わってきます。
ステップ3:行動を変える
環境を変えて、問いを変えたら、次は行動を変える番です。
行動が繰り返されることで習慣になり、習慣が思考をつくっていく。つまり、思考は結果として変わるものなんですよね。この考え方を知ったとき、すごく腑に落ちました。
思考は「副産物」として変わっていく
「明日からポジティブ思考になろう」「ネガティブ思考をやめよう」と決意しても、正直むずかしいですよね。
だからこそ、思考は副産物という認識でいるのが健全です。
- 環境を変える(SNSを整理する、専門家を頼るなど小さなことでOK)
- 問いを変える(自分が良くなる方向の問いを投げかける)
- 行動を変える(問いが変われば自然と行動も変わる)
- 習慣が変わる
- 気づいたら思考が変わっている
この順番で取り組んでいくと、無理なく思考が変わっていきます。
ネガティブ思考は自律神経にも影響する
自分を責めてしまう癖がある方、ネガティブ思考が抜けない方もいると思います。
過去にもお話ししましたが、ネガティブな思考は自律神経に作用して、体の回復力や機能に影響を与えます。心と体はつながっているんですよね。
今回お伝えした「環境→問い→行動→習慣→思考」という流れを、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
僕自身もまだまだ勉強中ですが、皆さんの参考になれば嬉しいです。

