皆さん、肩こりや腰痛、膝の痛み、頭痛などに悩んでいませんか?
これらの痛みが続くと、ストレスになり、さらに症状が悪化するという負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。
今回は、そんな慢性痛とストレスの関係、そしてそこから抜け出すための方法についてお話ししていきます。
ストレスと慢性痛の関係
ストレスが体に与える影響は多くありますが、その中でも特に大きいのが 自律神経の乱れ です。
ストレスが溜まると、交感神経が優位になりやすくなります。
交感神経は「戦うモード」や「活動モード」を司る神経ですが、これが過剰に働くと体が常に緊張状態になってしまいます。
さらに、ストレスを受け続けると コルチゾール というホルモンが慢性的に分泌されます。
これが脳の 扁桃体 に刺激を与え、不安や恐怖を感じやすくなる状態を作り出します。
その結果、常に警戒モードが続き、体の痛みや不調がさらに悪化してしまうのです。
また、交感神経が優位な状態が続くと 睡眠の質が低下 します。
痛みの回復には睡眠が欠かせませんが、睡眠の質が悪いと、体の修復が進まず、さらに痛みが取れにくくなる。
これが、慢性的な痛みとストレスの悪循環を生み出す原因となります。
負のスパイラルから抜け出すために
では、どうすればこの負のスパイラルから抜け出せるのでしょうか? そのために、まず 自分の状態を正しく把握する ことが重要です。
① 現在の症状をリストアップする
まず、自分の体にどんな症状があるのかを書き出してみましょう。
- 頭痛がする
- イライラしやすい
- 睡眠の質が悪い
- 肩こりや腰痛がある
- 長時間歩くと膝が痛くなる
このように、自分が感じている症状を 正直にリストアップ することが大切です。
② どんな時に症状が悪化するかを把握する
次に、 どのタイミングで症状が強くなるのか を考えてみましょう。
- ストレスが溜まると睡眠の質が悪くなる
- 仕事終わりに肩こりがひどくなる
- 朝起きたときに腰痛が一番つらい
このように、悪化するタイミングを把握することで、原因の特定がしやすくなります。
③ 症状が軽くなるときのパターンを見つける
逆に、 どんな時に症状が和らぐか も考えてみましょう。
- お風呂に入った後は肩こりが楽になる
- 運動した日は寝つきが良くなる
- ヨガをした翌日は腰痛が軽い
これらをリストアップすると、自分に合ったケアのヒントが見えてきます。
④ 症状の優先順位を決める
リストアップした症状を どれから改善したいか 優先順位をつけましょう。
例えば、
- 睡眠の質を改善する
- 腰痛を軽減する
- 頭痛を減らす
このように順番を決めることで、何から取り組むべきかが明確になります。
⑤ 楽になる方法をまず試す
最後に、 症状が和らぐときにやっていること を積極的に取り入れましょう。
- お風呂にゆっくり浸かる
- 深呼吸やストレッチを習慣にする
- 適度な運動を取り入れる
「自分が楽になる方法」を意識して生活に取り入れることで、負のスパイラルから抜け出しやすくなります。
本質を見極めて取り組むことが大切
SNSやネットを見れば、「このストレッチで肩こりが治る」「このサプリで不眠が解消」など、さまざまな情報が溢れています。
もちろん、それらを試して効果を感じる人もいますが、 ランダムに試すだけでは、何が本当に自分に合っているのか分かりにくい ものです。
大切なのは、 新しい方法を探すのではなく、過去の自分の経験を整理すること です。
「これをやったら楽になった」「これをすると症状が悪化する」など、自分の体の反応を振り返ることで、何を優先的に取り組むべきかが見えてきます。
さいごに
慢性的な痛みやストレスに悩んでいる方は、 まず自分の状態を整理することから始めてみましょう!
新しい情報を探す前に、過去の経験を振り返り、「何が良くて、何が合わなかったのか」を整理するだけで、解決の糸口が見つかるかもしれません。