今日は「根本改善とは習慣の改善」というテーマでお話しします。
以前も触れたことがあるんですけど、改めて習慣の改善って大切やなと考えたきっかけがありましたので、今回お話しできればと思います。
「どこに行っても変わらなかった」というお客様の話
先日来られたお客様で、いろんなサービスを試してきた方がいらっしゃいました。整体、ダイエットのカウンセリング、パーソナルトレーニング、ヨガ。いろいろ試してきたそうです。
どこに行ったことも否定するつもりは一切ありません。いろいろ試してみるのはいいと思いますし、何が自分に合うのか探す気持ちもすごくわかります。自分に合うものを探すこの行動自体、すごくプラスだと思います。
気になったポイント
ただ、話を伺っていて気になったのが、「どこかに行ったら治してくれる」という期待値が強すぎたこと。
そのお客様自身は「治してくれるかも」という気持ちはあるけど、食生活だったり睡眠だったり、そういったところが整っていない状態でした。
どんなに腕のいいパーソナルトレーナーとか、ダイエットの講師の方、整体に行ったとしても、やっぱりすぐ戻ってしまうと思うんですよね。
実際にそのお客様自身も「あちこち行ってきたけど変わらなかった、治らなかった、すぐ戻ってしまった」とおっしゃっていました。
根本改善に必要なこと
パーソナルトレーニングに行くこと、整体に行くこと自体はプラスです。繰り返しになりますけど、その動きを否定するつもりは一切ないです。
トレーニングに行ってダイエットが成功しなかったとしても、筋肉量が増えていたかもしれないし、整体に行くことでリラックスができていたかもしれない。そういった短期的な効果はあったかもしれません。
専門家ができるのは「サポート」
ただ、そのお客様自身が目指していたのは根本的に体を変えたいということ。
根本的に変えるとしたら、僕ができるのはあくまでサポートです。ちょっとしたきっかけにすぎない。最後はお客さん自身の習慣を変えることが大切ですよ、というお話をさせていただきました。
一見当然のようですけど、多くの人が陥りがちなエラーなんじゃないかなと思います。そのエラーっていうのが、誰かに期待しすぎるということ。
施術者としての立場から
僕の施術であれば、痛みを取ることってそこまで難しいことではないです。もちろん例外はあるんですけどね。
肩こり、腰痛、ぎっくり腰とか、そういった不調で来られたら、1回でなんとかできます。100%治るかはわからないですけど、ものによっては「もう全く気になりません」というところまで持っていく自信はあります。
楽になった状態が続くかどうか
じゃあその楽になった状態が続くかどうかって、やっぱり生活習慣の要素がすごく大きい。
1回でクセとか動作が変わるかと言われたら、そうではない。
生活習慣を変えていく上で、施術で方向性を整えながらサポートをしていくのが、一番良い根本改善の道のりなのかなと思います。
マラソンランナーの伴走者というイメージ
もし皆さんが今、不調があれば、藁にもすがりたい思いがあったり、「ここに行けば私は変わるかも」みたいな期待を持っていかれるかもしれません。
でも、あくまで皆さんの人生の主導権というか、皆さんの体は一番皆さんが向き合う時間が多いわけじゃないですか。
だから僕らが本当にできることって、あくまでサポートなんですよね。マラソンランナーの伴走者みたいなイメージに近いかなと思います。
伴走者のアドバイスを聞きながら
あんまり期待しすぎず、あくまで自分の体は自分で変えるという認識は必要。
ただ、その認識が凝り固まっていると、逆の方向に行く場合もあるので、伴走者のアドバイスをうまく聞きながら。「ちょっとペース早いで」とか「もうちょいペース上げていこう」とか、意見を聞きながら一番いい形で習慣を整えていく。
そういった形で、整体でもパーソナルトレーニングでもヨガでもピラティスでも、何でも使うのがいいんじゃないかなと思います。
まとめ:治療院は「手段の一部」
治療院っていうのは本当に手段の一部です。これだけは忘れないでほしい。
姿勢が悪くなった時の手段として整体に行く、ピラティスに行く、というイメージ。「そこに行ったら変えてくれるかも」みたいな、神社のような場所ではないので。
ちゃんと寝て、バランスよく食べて、ほどほどに運動するのが一番です。

