「痛みを改善したい」「姿勢を良くしたい」「自律神経を整えたい」
このように長年考え続けている人も多いと思います。
もちろん、体の不調を改善することはとても大切なことです。でも実は、自分の健康や体に向き合うことで得られるものって、それだけじゃないんですよね。
体に向き合うことで得られるメンタル面でのメリットについてお話ししていきます。
継続することで育つ「自己効力感」
姿勢や痛みを改善しようと思ったら、体の動作エラーを修正する必要があります。そのためには、ある程度の柔軟性や筋力が必要になってくるんですよね。
そして、柔軟性や筋力をつけようと思ったら、継続が絶対に必要不可欠です。
ちょっとしたきっかけで痛みが治ることもありますが、慢性的な痛みや姿勢の悪さであれば、何かしらの継続は絶対条件になります。
小さな変化が成功体験になる
自分で継続することで、こんな変化を感じられるようになります。
- 呼吸が深くなった
- 姿勢がきれいになってきた
- 体が柔らかくなった
- 筋力がついてきた
これ、全部自己効力感につながるんです。
自己効力感というのは、「自分は変えられる」という成功体験のこと。自律神経の乱れや不調が出やすい方って、この自己効力感が低かったり、ネガティブ思考の方が多いんですよね。
自分の思考でストレスを感じやすい状態を作ってしまい、そのストレスがまた自分に降りかかってくる。交感神経が優位になって、メンタル的なダメージを負ってしまう。そんな負のサイクルに陥りやすいんです。
でも、「ちゃんと自分で継続すれば変われるんだ」という自己効力感が一つあるだけで、成功体験ができて、そこから思考が変わるきっかけになるんじゃないかなと思います。
「変えられるもの」と「変えられないもの」の境界線
自分を変えようと思ったとき、選択肢はいろいろありますよね。
- ジムに行く
- 整体に行く
- 運動を始める
- ピラティスに行く
何でもOKです。そういった変化を選ぶこともあれば、「このままでいいか」と現状を受け入れる選択もあると思います。
ただ、自分を変えようと思ったら、何かしらのアクションを起こさなければいけない。そして同時に、変えられないものもあるということに気づけるんですよね。
変えられないものを知ることの大切さ
たとえば、こんなものは自分では変えられません。
- 年齢による代謝の低下
- ホルモンの変化
- 気圧や気温
- 体の水分量の減少
- 体力の衰え
誰しも、年齢を重ねれば心肺機能は衰えてくる可能性が高い。いくらランニングをして有酸素運動をしても、気圧や天気、気温は変えられないわけです。
ちょっと極端な話かもしれませんが、この変えられるものと変えられないものを明確に線引きすることで、変えられるものに集中できるようになります。
ストレスを抱えやすい人の特徴
ストレスを抱えやすい人や、モヤモヤとした感覚が続きやすい人って、自分で変えられることと変えられないことの境界線が曖昧になっている人がめちゃくちゃ多いんですよね。
だからこそ、自分が変えられる筋力や柔軟性、食事、睡眠時間といったことに向き合うことで、しっかりと境界線を引いていく。
「これ以上先は自分の変えられるところではないな」と割り切ることができるようになると、メンタル的にもすごくプラスになります。
自分の「陣地」を少しずつ広げていく
僕も今33歳になって、50メートル走を6秒台で走れるかって言ったら、なかなか厳しいと思います。
でも、変えられるものはあります。ベンチプレスは100キロ上がるようになったし、体重も15キロくらい増やして筋肉量を増やしてきました。
できることを少しずつ増やしていく。境界線をしっかり線引きして、自分の陣地みたいなものを少しずつ広げていく。そんな感覚で取り組むのも、すごくいいんじゃないかなと思います。
まとめ:体に向き合うことで人生が好転する
自分の健康や体に向き合うことで得られるもの。
- 自己効力感:「自分は変われる」という成功体験
- 継続する力:柔軟性や筋力など、積み重ねでしか得られない変化
- 境界線の感覚:変えられるものと変えられないものを見極める力
痛みが変わる、姿勢が変わる、自律神経が整う。もちろんそれも大きなメリットです。
でもそれ以上に、人生そのものが好転するんじゃないかなと僕は考えています。
新年、体に向き合い始めるには絶好のタイミングです。ぜひ、自分の体と向き合うことから始めてみてくださいね。

