反り腰、腰だけ見ていませんか?
「反り腰を治したいのに、なかなか改善しない…」
そんな悩みを抱えている方、もしかすると見るべきポイントがズレているかもしれません。
反り腰というと、骨盤の前傾や腰椎の強い前弯ばかりが注目されがち。でも実は、膝の状態も大きなエラーのひとつなんです。
今回は、見落とされやすい「反張膝(はんちょうひざ)」についてお話しします。
反張膝ってどんな状態?

膝は本来、立ったときに軽く曲がっているのが正常な状態。
ところが反張膝は、膝が逆方向に反ってしまっている状態のこと。イメージしやすく言うと、昔のガラケーを逆パカしたような形になっているんです。
見た目ではわかりにくいかもしれませんが、この「逆パカ」が体にさまざまな影響を与えています。
反張膝が引き起こす2つの問題
シルエットへの影響
反張膝があると、前ももやふくらはぎの筋肉が太くなりやすい傾向があります。
筋肉太りが気になる方は、実は膝の使い方が原因になっているかもしれません。
機能面への影響
見た目だけでなく、歩き方にも問題が出てきます。
反張膝の状態だと、歩行時に足首や股関節がうまく使えなくなってしまうんです。本来動くべき関節が動かず、体の連動性が崩れてしまいます。
反張膝を改善するには?

まずは重心を変えること
反張膝を修正するにはハムストリングス(もも裏)の筋力も大切ですが、まず取り組んでほしいのは重心の位置を変えること。
反張膝がある人の多くは、つま先重心になっています。これが膝を後ろに押し出す原因になっているんです。
内くるぶしの真下に重心を置く
意識してほしいのは、体重を内くるぶしの真下にかけること。
少しかかと寄りに感じるかもしれませんが、これが本来の正しい重心位置。ぜひ立っているときに意識してみてくださいね。

まとめ
反り腰を改善したいなら、腰や骨盤だけでなく膝の状態にも目を向けてみてください。
反張膝は見落とされがちですが、前ももやふくらはぎの筋肉太り、歩行時の動きの悪さなど、体全体に影響を与えるポイントです。
改善のカギは重心の位置。
つま先重心になっている方は、内くるぶしの真下に体重をかける意識を持ってみてください。
それだけで膝への負担が変わり、立ち姿勢や歩き方も少しずつ整っていきますよ。

