岡山整体リソルのこうきです。
「最近なんとなく胃腸の調子が悪い…」そんなお悩みはありませんか?
便秘がち、胃が重だるい、食欲のアップダウンが激しい…
こうした不調を抱えている方は、実は呼吸が浅くなっている可能性があります。
今回は、胃腸と呼吸の意外な関係性と、呼吸を深くするためのセルフケアについてお話しします。
⚠️ 胃炎など明確なダメージがある場合は、まず病院での診察をおすすめします。
今回は「病院にかかるほどではないけれど調子が悪い」という方に向けた内容です。
胃腸の不調と自律神経の関係
胃腸の調子が悪いとき、その背景には自律神経の乱れが関係していることが非常に多いです。
胃酸分泌のバランスが大切
- 胃酸が出すぎる場合 → 胃腸を傷つけ、胃炎の原因に
- 胃酸が出なさすぎる場合 → 消化・分解がうまくいかず、便秘や腸内環境の悪化につながる
胃腸は基本的にリラックスしているときに活性化します。慢性的に交感神経が優位な状態が続くと、胃が働くタイミングがなくなり、消化不良を引き起こしてしまいます。
運動不足も腸に影響する
散歩をすると足の着地時に上下の衝撃が加わりますが、この外部刺激が腸の働きを促進すると言われています。胃腸の調子が悪い方は、日常的に散歩を取り入れるのも有効なセルフケアです。
なぜ胃腸と呼吸は関連するのか?
胃腸と呼吸が関連する理由は、大きく分けて3つあります。
呼吸が深くなるとリラックスできる
呼吸が深くなると、体はリラックスモードに入りやすくなります。その結果、副交感神経が優位になり、胃腸の働きが良くなります。
横隔膜が胃腸をマッサージする
深い呼吸をすると、横隔膜がしっかり動くようになります。横隔膜は胸とお腹の境目にあるドーム状の筋肉で、胃腸はそのすぐ下に位置しています。深呼吸によって横隔膜が大きく動くと、胃腸にマッサージのような刺激が加わり、働きが活性化されます。
迷走神経の活性化
横隔膜は迷走神経とも関係しています。迷走神経はリラックスに関わる神経で、呼吸によって活性化されます。さらに、迷走神経は胃にも広がっているため、呼吸を整えることで胃腸の働きも整ってくれます。
卵が先か、ニワトリが先か
胃腸の働きが悪い人は、呼吸が浅い傾向があります。
- 呼吸が浅い → 自律神経が乱れる → 胃腸の働きが悪くなる
- 胃腸にダメージがある → 体が緊張する → 呼吸が浅くなる
どちらのパターンもありますが、いずれにしても呼吸を改善することは有効なケアになります。
呼吸を深くするセルフケア
では、具体的にどのように呼吸を深くすればいいのでしょうか?
ステップ1:ストレッチポールで背中をほぐす
ストレッチポールを縦にして背骨に沿わせ、小刻みに左右にゴロゴロと動きます。背骨周りの筋肉を緩めるイメージで行いましょう。
ステップ2:体をひねる・側屈するストレッチ
背中がほぐれたら、体をひねったり側屈したりするストレッチで、肋骨周り・胸郭を動かしていきます。
ステップ3:腹式呼吸を行う
最後に、お腹を使った腹式呼吸を意識して行います。慣れてきたら、腹筋を使いながら呼吸するイメージでアプローチすると、さらに効果的です。
まとめ
呼吸を突き詰めると奥が深く、セルフケアだけで100%改善するのは難しい場合もあります。しかし、今回お伝えしたステップを実践していただければ、今よりも良い状態に近づけるはずです。
- ストレッチポールで背中をほぐす
- 体をひねる・側屈するストレッチをする
- 腹式呼吸をきちんと行う
- 腹筋を使いながら呼吸する
胃腸の調子が気になる方、呼吸のセルフケアで何をしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

