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おかだこうき
岡山整体リソル代表
柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

「代謝を上げるために筋トレ」は誰にでも当てはまるわけじゃない

「代謝を上げて痩せましょう!」
「大きな筋肉を鍛えると、消費カロリーが増えますよ!」

こんな言葉、よく耳にしませんか?

たしかに筋肉量を増やすことで代謝が上がるのは事実です。ですが、そのアプローチが全員に適しているかというと、答えはNO。

今日は、実際にご相談いただいたお客様のケースをもとに、“痩せるための筋トレ”がうまくいかない原因についてお話ししていきます。

目次

反り腰なのに筋トレ?それ、逆効果かもしれません

あるお客様は「代謝を上げて痩せたい」という思いから、パーソナルトレーニングに通われていました。ですが、なかなか思ったような効果が出ず、腰痛に悩まされていたんです。

体を見させてもらうと、明らかに強い“反り腰”の状態。骨盤は前傾し、腰の反りがきつく、日常の立ち仕事でも腰痛が出てしまうとのこと。

それにもかかわらず、トレーニングメニューには「背中」や「太ももの前側(大腿四頭筋)」の筋トレが組まれていました。

反り腰の人にこれらの部位を鍛えるとどうなるか。

・腰椎の緊張がさらに高まり、反り腰が悪化
・太もも前側が張りやすくなり、股関節や膝の可動性が低下
・腰の不安定性が強くなり、腰痛リスクが増大

つまり「代謝アップ」どころか、日常生活のストレスと痛みが増してしまう、という悪循環に陥ってしまうんですね。

筋トレは悪じゃない、でも“順番”がある

もちろん、筋トレそのものを否定するわけではありません。ただ、「筋肉をつける=代謝アップ=痩せる」という短絡的な構図だけでは、うまくいかないケースも多いんです。

大切なのは優先順位。

まず整えるべきは、反り腰や骨盤の前傾といった体のバランスです。腰に痛みがあるなら、筋肉をつける前に「痛みを取る」ことが最優先。

そこを無視していきなり筋トレに取り組むと、「頑張ってるのに結果が出ない」「体がつらくなる一方」といった悪循環にハマってしまいます。

じゃあ、どんなアプローチがよかったの?

たとえば今回のお客様であれば、腰や太もも前ではなく、

・腹筋(特に下腹部)
・大胸筋などの体幹周辺
・背骨を丸めるためのエクササイズ

こういった「姿勢の改善」や「柔軟性を高める」メニューから始めるべきだったと考えます。

また、トレーニング以外にも重要な要素がもうひとつ。

睡眠・食事・ストレス発散が“優先順位トップ3”

実は、トレーニングよりも優先すべきものがあります。

  • 睡眠
  • 食事
  • ストレスの発散

これらが整っていない状態でどれだけ筋トレをしても、体はうまく反応してくれません。むしろ痛みがある場合は、無理して運動することで悪化してしまうリスクすらあります。

だからこそ焦らず、「まずは体を整える」ことから始めてみてほしいんです。

まとめ:焦らなくて大丈夫

筋トレはダイエットにも健康にも大切です。

でも「今の自分の体に合っているか?」この視点を持たずに取り組んでしまうと、かえって不調を招くこともあります。

反り腰、腰痛、体の硬さなど、気になる不調がある方は、まずは体のバランスを整えることから始めてみてくださいね。

焦らなくて大丈夫。体は正しく向き合えば、ちゃんと応えてくれます!

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執筆者

おかだこうきのアバター おかだこうき 岡山整体リソル代表・柔道整復師

柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

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