MENU
おかだこうき
岡山整体リソル代表
柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

【膝の痛みは膝に原因がない?】整体師が語る“本当の3大原因”と今すぐできる対処法

「膝が痛い…でも原因は本当に“膝”だけ?」

そんな疑問を感じたことはありませんか?

実は、膝に痛みがあるとき、多くの場合で股関節や足首の動きが大きく関係しています。もちろん、膝にしかない靭帯や半月板の問題もありますが、現場では膝以外の関節が影響しているケースがとても多いんです。

今回は、臨床の経験と解剖学的な視点から、膝の痛みと股関節・足首の関係についてお話しします。

目次

膝の痛みは「前・内側・外側」に分けて考える

膝の痛みは大きく3つの部位に分類できます。それが「前側」「内側」「外側」です。

それぞれで原因や対処法が異なるため、痛みのある部位によってアプローチを変えることが大切です。

内側の痛み:膝が内に向いていませんか?

膝の内側が痛む場合、よく見られるのが「2イントゥーアウト」という着地のクセです。これは、膝が内側に入り、つま先が外を向いた状態で地面に接地する歩き方のこと。

この状態が続くと、膝の内側にある靭帯や筋肉が引っ張られ続け、炎症を起こしてしまいます。

内側の痛みを改善するためには、まずこの膝のねじれを修正することが重要です。普段の歩き方を見直してみてください。

正面の痛み:お皿の下に違和感があるなら…

このタイプでは、膝のお皿の下にある「膝蓋靭帯」や、その奥のクッションの役割をしている「脂肪体」に負担がかかっていることがよくあります。

原因として多いのが、足首を上手く反らせない(背屈制限)、股関節が固くて足を後ろに引けない(伸展制限)、あるいは骨盤が前に傾きすぎている(前傾)といった身体の使い方です。

これらの要素が重なることで、太ももの前の筋肉にストレスが集中し、膝の前に痛みが出やすくなります。

外側の痛み:股関節の安定性がカギ

この場合は、筋肉の硬さやバランスの悪さが関係していることが多いです。

とくに関与しやすいのが、腸脛靭帯や太ももの裏の外側にある大腿二頭筋、そして股関節を安定させる中殿筋です。

中殿筋がうまく使えず、片足立ちでバランスがとれない人は、膝の外側に過剰な負担がかかりやすくなります。

膝が痛いとき、膝だけを見るのは不十分

繰り返しますが、膝の痛みの多くは“膝以外の関節”の動きやクセが関係しています。

骨盤の傾き、股関節の柔軟性、足首の動き、歩き方など、全体のバランスを見直すことがとても重要なんです。

変形性膝関節症など「構造的な問題」の場合は?

年齢とともに起こる変形性膝関節症のように、膝そのものに構造的な異常がある場合もあります。こういったケースでは、病院での検査や評価が必要になります。

ただし、レントゲンやMRIで異常が見つからなかった場合は、逆に言えば「体の使い方を整えるチャンス」でもあります。

まとめ:膝の痛みは「膝以外」もセットで見る

膝に痛みが出たときは、「とりあえず湿布」や「膝だけマッサージ」といった対応では根本解決につながりません。

以下の視点を取り入れてみてください。

・股関節や足首の動きはどうか?
・骨盤が前に傾きすぎていないか?
・歩き方にクセはないか?

そういった全体のバランスを整えることが、結果的に膝の負担を減らす一番の近道になります。

「どこを見直せばいいかわからない」「自分の歩き方に自信がない」そんなときは、早めにご相談ください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

執筆者

おかだこうきのアバター おかだこうき 岡山整体リソル代表・柔道整復師

柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

目次