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おかだこうき
岡山整体リソル代表
柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

デスクワークで姿勢が悪くなる本当の理由とは?股関節から考える体の仕組み

今日は「デスクワークと姿勢の悪さ」についてお話していきます。

よくある「デスクワーク=猫背になる」といった話ではなく、もっと構造的に、どんな筋肉がどう働いて、どんな人がどんな姿勢になりやすいのか。できるだけ具体的に深掘りしていきます。

デスクワーク中心の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

座りっぱなしがもたらす股関節と骨盤への影響

僕自身が一番問題だと考えているのは「股関節」です。

座っている時間が長くなると、股関節は約90度の屈曲状態が続きます。これは、腸腰筋や大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)が短縮しやすくなる姿勢なんです。

一方で、お尻の筋肉は軽く伸ばされた状態で圧迫されるため、筋力が低下しやすくなります。

その結果、

  • 股関節の可動域、特に伸展(後ろに蹴る動き)が狭くなる
  • 骨盤が不安定になりやすくなる
  • 骨盤が後傾すると背骨が丸まり、猫背になりやすい

という流れができてしまいます。

スウェイバックやストレートネックにもつながる構造的な変化

また、お尻の筋力低下によって、立ったときに骨盤がうまく支えられず、いわゆる「スウェイバック姿勢」になる方も多く見られます。

さらに、作業中に頭が前に出ることで「後頭下筋」が固まり、首の背骨の動きにロックがかかります。

この状態が続くと、

  • ストレートネックになる
  • 頭の位置感覚がつかみにくくなる
  • 結果として姿勢も悪化する

などの影響も出てきます。

ケアとしておすすめなのは「歩くこと」と「ラジオ体操」

では、どんなケアをすれば良いのか?

まずおすすめなのが「歩くこと」です。

歩く動作には股関節の伸展が含まれるため、座りっぱなしで固まった股関節を自然に動かすことができます。

加えて、

  • お尻のトレーニング
  • 背骨の柔軟性を高めるメニュー

も取り入れるとさらに効果的です。

シンプルな方法として「ラジオ体操」もとてもおすすめ。背骨の回旋や側屈、ジャンプ動作など、全身を使った動きが多く含まれています。

何から始めたらいいか迷う方は、「散歩+ラジオ体操」から始めるのがベストです。

デスクワーク中の意識ポイント

作業中は、

  • こまめに立ち上がる・歩く
  • 骨盤をできるだけまっすぐ起こす
  • 顎を引く、胸を張るではなく「首を長くする」意識

この3点を意識してみてください。

身長が高くなるようなイメージで首を伸ばすようにすると、首や背中への負担を軽減できます。

さいごに

デスクワークによる姿勢の悪化は、単に「猫背だから背筋を伸ばせばいい」という単純な話ではありません。

股関節の可動域の低下や、お尻の筋力低下、背骨の柔軟性の低下など、体の構造的な変化が大きく関わっています。

だからこそ、姿勢を整えるためには「歩く」「股関節を伸ばす」「ラジオ体操をする」といった、地味だけど本質的なケアが大切です。

長時間の座り姿勢に不安がある方は、ぜひ日々の習慣から見直してみてくださいね!

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執筆者

おかだこうきのアバター おかだこうき 岡山整体リソル代表・柔道整復師

柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

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