今日は、食いしばりのデメリットや体へのダメージについてお話していきます。
食いしばりに自覚がある方も多いと思います。顎関節症で、口を開けたときに音が鳴ったり痛みが出たりする方も少なくありません。
今回は、そんな食いしばりが体に与える影響について詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
食いしばりによる体への影響とは?
そもそも顎というのは人体で最も力が入る部位のひとつです。
噛むことは「食べること」=「生きること」に直結します。年齢を重ねても食べることは続きますから、そのぶん顎の筋肉が発達しています。
ですが、そんな顎に過度な負担がかかるのが「食いしばり」です。日中でも夜間でも、これが続くと体にはさまざまな悪影響があります。
たとえば、口角の高さの左右差や、笑ったときの口元の上がり方の違いなど、表情の歪みにもつながります。
さらに、首や肩のこり、そこからくる頭痛にもつながることがあります。
食いしばりの原因はストレスや姿勢にも関係
原因はさまざまですが、多くはストレスや自律神経の乱れによるものです。
また、姿勢の悪さも大きく影響します。体を丸めて頭が前に出る姿勢になると、上の歯と下の歯が近づきやすくなり、触れやすくなります。
このような歯の接触は「TCH(Tooth Contacting Habit)」と呼ばれ、これも食いしばりの一種です。
猫背やストレートネックのような姿勢が続くことで、知らないうちに顎に負担がかかっていることがあります。
ミューイングで舌の位置を整えることがカギ
改善に向けて意識してほしいのが「ミューイング」です。
これは舌を上顎にぐっと押し付けておくことで、歯と歯の隙間が開きやすくなり、姿勢の改善にもつながります。
喋る・食べる以外の時間は、意識的にミューイングをしてみてください。それだけでも、食いしばりの軽減に大きく役立ちます。
重症化する前に早めの対応を
顎関節症が進行すると、軟骨がすり減って骨同士がぶつかるようになります。
ここまで進むと、痛みも強く、治療も難しくなってしまいます。整形外科や歯科口腔外科、整体や鍼灸などで、早めにチェックを受けておくことが大切です。
さいごに
顎がもたらす体への影響はとても大きいです。
「音が鳴るけど、もう何年もそのまま」
「痛みはあるけど放置してきた」
そんな方も少なくありません。長い人だと、学生の頃から違和感を抱えたまま生活してきたというケースもあります。
でも、今からでも遅くはありません。
・ストレスと自律神経のケア
・姿勢の見直し
・ミューイング(舌の位置の意識)
この3つを意識することで、顎の違和感や不調は十分に改善が見込めます。
ぜひ今日から意識してみてください!