今日は「過緊張がなかなか取れない」という悩みを持つ方に向けて、その背景にある“脳の働き”についてお話します。
・ストレッチやマッサージをしても力が抜けない
・呼吸が浅く、眠りも浅い
・常に不安感や落ち着かなさがある
そんな方は、体だけでなく「脳」にもアプローチが必要です。ぜひ最後までご覧ください!
過緊張とは「脳が体を守っている状態」
過緊張とは、筋肉がリラックスできず、常にこわばっている状態。
でもこれは単なる“体の誤作動”ではなく、「脳が体を守るため」に起こしている正常な反応でもあります。
たとえば、長期間のストレスや痛み、職場での緊張状態が続くと、脳の“扁桃体”という部位が過敏になります。
扁桃体は「危険」や「恐怖」に敏感に反応する場所。
ここが過剰に働くと、「また痛くなるかも」「また怒られるかも」といった不安スイッチが入りっぱなしになります。
そしてその結果、筋肉は常に緊張モード。
いくらマッサージや整体で緩めても、脳が「まだ危険だ」と判断していれば、またすぐにこわばってしまいます。
前頭前野の働き低下でセルフケアが続かなくなる
さらに扁桃体が暴走すると、「前頭前野」という脳の理性を司る部分の働きが落ちてしまいます。
前頭前野の働きが弱まると…
・判断力が鈍る
・記憶力が落ちる
・計画性がなくなる
など
「体に良くないと分かっていてもやめられない」
「セルフケアを続けたいのに、気力が湧かない」
そんな状態になってしまうのは、意志の弱さではなく脳の疲弊が原因かもしれません。
この悪循環を断ち切るには?
このように「過緊張→不安→前頭前野の低下→セルフケアができない→さらに過緊張」という悪循環にハマってしまうと、一人での改善は難しいケースもあります。
だからこそ大事なのが、以下の3つの視点です。
・睡眠の質を上げること
・深い呼吸を取り戻すこと
・信頼できる人に相談すること
とくに3つ目、「一人で頑張らないこと」がとても大切です。
家族や友人のサポートや治療院や病院などにかかりながら、「一緒に改善していく」感覚が不安感の軽減につながります。
さいごに
過緊張は、ただの体の問題ではありません。
それは、あなたの脳が「ずっと頑張ってきた証拠」でもあります。
でも、ずっと一人で頑張る必要はありません。
不安やこわばりが強くなる前に、ぜひ信頼できる人とつながってみてください。