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おかだこうき
岡山整体リソル代表
柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

変形性関節症の進行を止めるには?整形外科の勤務経験から伝えたい予防のポイント

「膝が痛くて正座ができない…」
「運動したいけど、関節に負担がかかりそうで不安…」

そんなお悩みを抱えていませんか?

特に膝や股関節、足首などに起こりやすいのが変形性関節症です。実は、年齢だけでなく、日々の生活習慣や体の使い方も大きく関わっているんです。

今回は、整体の現場でも増えている60代前後の方からの相談をもとに、変形性関節症について知っておくべきこと、そして進行を防ぐために大切なことをわかりやすくお伝えします。

目次

骨は自然には戻らない。だからこそ進行を止めることが第一

まず知っておいていただきたいのは、一度変形した骨は自然には元に戻らないということです。

靭帯の損傷や長年の負担によって関節が不安定になり、その結果、骨が少しずつ変形していく。こうした流れがある以上、今後どうやって進行を止めるかが非常に重要なポイントになります。

変形を悪化させないために見直したい3つの生活習慣

まず見直したいのが体重です

体重が増えると、関節にかかる圧力も当然ながら大きくなります。膝には歩くだけで体重の2〜3倍の負荷がかかるとも言われています。

だからといって極端なダイエットをする必要はありません。適切な体重に整えること、それを維持することが大切です。

次に食生活

骨の健康や筋肉の柔軟性を保つには、タンパク質やカルシウム、ビタミンDなどの栄養素をしっかり摂ることが大切です。偏った食事になっていないか、今一度見直してみましょう。

さらに大切なのが運動習慣です

変形が進むと関節の可動域が狭くなり、筋肉の柔軟性や筋力が落ちてしまいます。これがまた関節に負担をかけてしまうという悪循環に。

大切なのは、自分の状態に合った運動を“適切な頻度・強度”で行うこと。歩き方や姿勢のクセを見直すことも予防には欠かせません。

運動好きの方が気をつけたい「付き合い方」

変形性関節症があるけど、運動が好き。

そんな方にこそ気をつけてほしいのが「運動との付き合い方」です。

実際、あるお客様は膝の変形が進みつつある状態で、ダンスとテニスをほぼ毎日のようにされていました。楽しいのはすごくいいこと。でも、変形が進んでいる膝にそれだけの負荷をかけると、やはり痛みは出てしまいます。

この方には、まず運動頻度を週1回に減らすことを提案しました。痛みの変化を見ながら少しずつ増やしていく。これが現実的で無理のない対応です。

運動は体に良いものですが、無理をすれば逆効果になることもあります。今の関節がどんな状態なのかを正しく把握して、体に合った付き合い方を選ぶことが大切です。

まとめ:無理をせず、正しくケアすることが何よりの予防に

運動すれば治る、という考え方はときに危険です。

痛みがある状態で無理に動かすと、筋肉は緊張して柔軟性を失い、やがて関節の不安定さにつながります。その結果、変形のスピードが加速することもあります。

まずは自分の状態を客観的に把握すること。そして、必要に応じて運動内容や頻度、体重、栄養のバランスを見直していくこと。それが、変形性関節症を進行させないための第一歩です。

膝や股関節、足首に不安を感じている方、またご両親がそのような状態の方は、ぜひ参考にしてみてください。

頑張りすぎてしまう方ほど、ケアのバランスが大切ですよ。

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執筆者

おかだこうきのアバター おかだこうき 岡山整体リソル代表・柔道整復師

柔道整復師の国家資格を取得後、大阪の整形外科で勤務。病院では骨折や捻挫などの外傷の処置、麻痺や手術後のリハビリを医師と連携し対応してきました。プロ野球選手のトレーナーや同業者へのセミナーも開催し知識・技術・経験を磨いていきました。姿勢の調整に力を入れており、肩こりや腰痛など慢性的な痛みを根本からの改善に導きます。これまでの経験で予防の大切さに気づき、自律神経の調整や栄養のアドバイスなどトータル的な健康のサポートもしています。

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