「猫背が気になるんです」
「デスクワーク中の姿勢が悪い気がして…」
そんなお悩みで来院される方の中には、実は“猫背”ではなく「反り腰」や「スウェイバック」だったというケースがとても多くあります。
今回は、その“勘違い”が起こる理由と、正しい姿勢評価のポイントについてお話します。
背中が丸い=猫背、とは限らない

まず理解しておきたいのが、反り腰やスウェイバックでも“猫背っぽく見える”ということ。
たとえば…
- 反り腰:骨盤が前傾し、腰が反ることで上半身が後ろに倒れる
- スウェイバック:骨盤が後傾し、お腹が前に出ることで、結果的に上半身の重心が後方へ
このように、どちらも「上半身が後ろに倒れやすくなる」ため、バランスを取るために頭が前に落ちる状態になります。
その見た目だけを切り取ると、「頭が下がっている=猫背」と思い込んでしまうわけですね。
デスクワーク中も“猫背っぽくなる”理由
「座っていると猫背になるんです…」という相談もよく受けます。
もちろん、長時間のデスクワークによる疲労や集中によって、頭が前に落ちたり、背中が丸くなったりすることはあります。
ただし、もともと反り腰やスウェイバックがある方は、体幹がうまく使えない状態になりがちです。
そのため、座っていても身体を支える筋肉が使えず、結果的に姿勢が丸まりやすくなってしまいます。
“座った姿勢”だけでは判断できない

最近ではSNSなどで、座った状態での姿勢ビフォーアフターを載せている投稿を見かけることもありますが…
座位の姿勢は本来の姿勢評価には不十分です。
なぜなら、座った状態では骨盤や足の連動が制限されるため、その人本来の身体の使い方が見えにくくなるから。
本当に姿勢を改善したいなら、立った状態での評価が必須です。
間違ったセルフケアが悪化を招くことも
「猫背にならないように」と胸を張ったり、背中を反らしたりする方も多いですが…
もしその方が“反り腰”や“スウェイバック”タイプだった場合、それはむしろ悪化の原因になります。
正しいセルフケアのためには、まず今の自分の身体がどうなっているのかを正しく知ることが大前提です。
今日からできる!姿勢チェックのすすめ
自分では「猫背だ」と思っていても、本当は反り腰やスウェイバックかもしれません。
まずは…
- 横から姿勢の写真を撮ってみる
- 骨盤の傾き・重心の位置を確認してみる
それだけでも、自分の身体の状態が見えてくるはずです。
まとめ
「猫背だと思っていたけど、実は反り腰だった」
このような“姿勢の勘違い”はとても多く、放置しているとセルフケアが逆効果になることも。
本当に改善したいなら、立った状態での評価をしっかり行い、自分に合ったアプローチを選ぶことが大切です。
あなたの姿勢、本当に“猫背”ですか?一度じっくり見直してみてくださいね。