実際に当院に来られる方の中には、ストレートネックや猫背、巻き肩を直したいという方が多いのですが、実際のチェックをすると、本当に直すべきはスウェイバックや反り腰だったというケースが非常に多いんです。
今回は姿勢に関するよくある勘違いと、本当に必要なアプローチ方法をお伝えします。
猫背やストレートネックを直す時の誤った意識
猫背やストレートネックを直そうとすると、多くの方が「胸を張る」や「顎を引く」といった意識をしますよね。
しかし、この方法はかえって姿勢を悪化させることがあります。
例えば、スウェイバック（上半身が後ろに倒れている姿勢）や反り腰（腰が過剰に反っている状態）の人が胸を張ると、さらにスウェイバックが強調されたり、腰の反りが強まったりします。
同じように、顎を引く動作も、スウェイバックの人が行うと上半身がより後ろに倒れ、反り腰の人は腰の反りがひどくなり、背中が緊張してしまうのです。
つまり、猫背やストレートネックを直したい時は、「胸を張る」「顎を引く」よりも、まず自分がスウェイバックや反り腰でないかをチェックすることが非常に大切です。
日常生活での誤解が姿勢悪化の原因に
デスクワークをしていると、肩や頭が前に出て猫背やストレートネックに見えることがありますよね。しかし、その瞬間だけを見て「自分は猫背だ」と決めつけてしまうことも多いです。
また子供の頃から家族に「胸を張りなさい」と指摘され、その意識が根付いてしまい、本来必要のない姿勢改善方法を取ってしまうケースも多々あります。
その結果、腰痛や肩こりが悪化してしまうことも少なくありません。
正しい姿勢を確認する簡単な方法
ぜひ一度、横から自分の全体姿勢の写真を撮ってみてください。実際に撮影してみると、意外にも典型的な猫背の方は少なく、多くがスウェイバックや反り腰に当てはまります。
正しい姿勢の作り方
デスクワーク中に姿勢を正しく保つポイントはシンプルに2つです。
・骨盤をまっすぐ立てる（前傾や後傾になりすぎないよう注意）
・つむじを高くするように意識する（背骨を縦に伸ばすイメージ）
胸を張ったり、顎を引いたりするよりも、この2点を意識するだけで姿勢は安定し、肩こりや腰痛の予防にもつながります。
ぜひ今日から意識してみてください！
