「なかなか寝つけない」
「寝ても疲れが取れない」
「イライラしやすくて、心が落ち着かない」
そんな悩みを感じている方は、腸内環境を見直してみる価値があります。
一見関係のなさそうな「腸内環境・ストレス・睡眠」
実はこの3つは、体の中で深く結びついています。
今回は、その仕組みや改善のヒントについてお話していきます。
ストレスが続くと、脳も神経も疲れてしまう
ストレスが溜まると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールが長期間にわたって高い状態になると、脳の「扁桃体(へんとうたい)」という部位が過剰に働き、不安や恐怖を感じやすくなってしまうんです。
そうなると、自律神経が交感神経優位(=戦闘モード)になりやすくなり、「なんだか落ち着かない」「気が休まらない」状態に。
この状態が続くことで、夜ぐっすり眠れなくなったり、寝ても疲れが取れなかったりします。
腸内環境とストレスをつなぐ“セロトニン”の役割
ここで登場するのが「セロトニン」。
別名“幸せホルモン”とも呼ばれるこの物質は、実は体内の90%が腸でつくられていると言われています。
セロトニンには、コルチゾールの過剰な働きを抑えてくれる作用があります。
つまり、腸内環境が良くなることでセロトニンが分泌され、ストレスに強くなり、気持ちも安定しやすくなるというわけです。
有酸素運動や人との関わりでもセロトニンは増える
セロトニンは腸内環境だけでなく、軽い有酸素運動や、信頼できる人との会話・時間の共有でも分泌されます。
ただし、腸内環境が悪い状態では、その効果も半減。たとえば「本来なら100分泌されるところが、50しか分泌されない」といった具合に。
だからこそ、まずは土台となる“腸”を整えておくことがとても大切なんです。
腸内環境を整えるためにできること
難しいことは必要ありません。
基本は以下のようなシンプルな習慣です
・ジャンクフードを控える
・アルコールやタバコを減らす
・揚げ物や質の悪い油を摂りすぎない
・肉ばかりでなく、野菜や海藻、発酵食品をバランスよく摂る
いわゆる「和食」を意識すると、自然と腸にやさしい食事になります。
まとめ:腸を整えることは、心と眠りを整えること
ストレスを減らすには、まず“腸”を整えること。
腸が整えば、セロトニンがしっかり出て、心も落ち着き、睡眠の質も上がってきます。
今日からできる一歩として、食事を見直してみたり、腸に良いサプリを取り入れてみたり。
無理なく続けられる方法から始めてみてくださいね!