「それ、自律神経の乱れですね」
そんなふうに言われて、モヤモヤしたことはありませんか?
もちろん、自律神経が乱れることで体にさまざまな不調が起きるのは事実です。
でも、それだけで片づけてしまうと、肝心な「なぜ乱れたのか?」という根本には触れられず、対策もぼやけたままになってしまいます。
今回は、整体の現場でよく耳にする「自律神経の乱れ」という言葉の落とし穴と、私自身がなぜその言葉だけで説明を終えないのか、理由をお話しします。
なぜ「自律神経の乱れですね」では足りないのか?
自律神経には「交感神経(活動)」と「副交感神経(休息)」という2つの働きがあります。
このバランスが崩れることで、肩こりや頭痛、胃腸の不調、睡眠障害など…実に多くの不調が引き起こされます。
でも、だからといって「全部自律神経のせいですね」と言われても、何をどう改善したらいいのかがわからないんですよね。
ぼんやりとした説明のままだと、お客さん自身が「私は自律神経が弱い体質だから仕方ない」と思い込んでしまい、変わるチャンスを手放してしまうことがあるんです。
「体質だから仕方ない」と思ってしまうリスク
「自律神経の乱れ」と言われると、多くの方がそこに諦めを感じてしまいます。
でも、本来なら変えていける可能性があるのに、自分のせいでも環境のせいでもなく“体質”のせいにしてしまったら、そこから前に進めなくなる。
僕は整体師として、「どんな生活習慣が乱れにつながっているのか?」「何を変えたら自律神経が整いやすくなるのか?」を一緒に掘り下げ、丁寧にお伝えするようにしています。
自律神経を整えるには「生活習慣の見直し」が必須
例えば睡眠。どんな時間に寝ているか?寝る前にスマホを見ていないか?
あるいは、食事や運動、ストレスの発散方法。これらが少し変わるだけで、自律神経は大きく改善に向かいます。
だからこそ、私は「乱れてますね」で終わらせず、どうしたら整っていくのか?を明確に伝えるよう心がけています。
お客さん自身が「変えられるんだ」と思えたとき、本当に身体は変わっていくんです。
最後に伝えたいこと
この話は、少し抽象的に聞こえるかもしれません。
でも、私は「自律神経の乱れ」という言葉の裏にある、生活の背景やメンタル面にも目を向けることが大切だと考えています。
体質だからと諦めず、少しずつ自分の体調や体質に向き合っていきましょう!